木製パレットが優れている理由

木製パレットを使用することで、環境面でのメリットが挙げられます。環境に対する配慮が求められている近年の動向からも木製パレットは優位性があると言えます。実際に環境基準が高い欧米諸国においては、使用されているパレットはほとんどが木製パレットです。

また、自由な加工ができるのも木製パレットの強みであり、導入することで、物流の効率化がはかれるというメリットもあります。

木製パレットがもたらす環境への貢献

地球温暖化を防ぐためには、まず二酸化炭素を大気中に放出しない、そして大気中から二酸化炭素を取り除くことに取り組む必要があります。

植物には半永久的に利用可能な太陽からの光エネルギーを利用して、大気中の二酸化炭素を有機物として固定するという重要な働きがあります。特に樹木は木材という形で大量の炭素を蓄えています。

また、木材は金属やプラスチック、コンクリートなどと比較すると製造するために消費するエネルギーが少ないといった特長があります。木材をさまざまな資材として利用することによってエネルギーを節約し、二酸化炭素の排出を少なくすることができます。

木製パレットと他素材とのCO2排出量比較(製品使用後⇒単純焼却処分)

※北海道産カラマツ製材品のライフサイクルインベントリ分析
東京大学 アジア生物資源環境研究センター 研究資料抜粋

樹脂は焼却により炭素分がCO2となり排出されます。ですが、木材はカーボンニュートラルであるためCO2は新たに排出されません。(木材伐採後、植樹することが前提)

  • 木製パレット耐用年数6.5年×2(修理前提)、樹脂・再生樹脂パレット耐用年数13年で計算

原木調達からパレット製造まで手掛けるサトウの一貫生産体制

サトウでは、原木調達・製材加工・パレット製造を一貫して生産しておりますので。自社での内製化により、低コストで高品質の製品を安定的にお客様に供給しております。

1.原木調達
北海道内(主に十勝地区)の山林から計画的に植林された材を切り出し、工場まで運んでいます。
2.製材加工
工場まで運ばれた原木は製造ラインにのせられ、お客様の要望に応じたサイズに加工されます。
3.組立・完成
加工された製材を自社打立工場・協力工場に運んで組み立てます。木製パレット自動製造機も導入しており、生産量・品質の向上に努めております。

木製パレットの主な形状

用途に合わせた形状のパレットを使用することによって、運搬・保管の合理化が進められます。ここでは代表的な9種類の形状をご紹介いたします。木製なので、サイズは自由にお作りいただけます。また、掲載されていない形状のパレットも作製可能です。

単面形(スキッド)
倉庫などの(すのこ)にも利用できる。使用材料が少ないため安価である
片面使用形
ケタが両面ともデッキボードと接合されているため丈夫である
両面使用形
最も普及しているパレット。両面使用することができるので、使いやすく保管にも便利
単面形四方差し
フォークの差込口が四方にあるので、置き方に成約がない
片面使用形四方差し
片面使用で、四方差しできる。ハンドリフトの使用も可能
両面使用形四方差し
丈夫な構造で両面使用できる。四方差しのため、狭い場所での利用に便利
単面単翼形
「すのこ」に兼用できるほか、翼が出ているのでロープによる吊り上げも可能
片面使用形単翼型
ロープをかけ吊り上げも可能。「けた」に補強的にデッキボードがあるので強度が大
両面使用形複翼形
両面使用でき、主に船舶用パレットとして利用される

オプション加工も承っております

ご要望に応じたオプション加工も承っております。表記されていない加工もご相談に乗ります。お気軽にお申し付けください。

R加工
四隅の角をR加工することで、積荷などの損傷を抑制します
面取り加工
フォークリフト・ハンドリフトの差込みを容易にします
1~4面プレーナー
オガクズやヒゲを除去でき、清潔で異物混入も防止できます
塗装加工
所有者、用途などを区分・管理することができます
桁加工
4方向よりフォークリフトが挿入でき、狭い場所での利用が容易になります
ヤニ処理(人工乾燥)
大規模の乾燥機でヤニ処理、乾燥を行います。コンピュータ制御により乾燥ムラがなく、安定した品質の製品をご提供します